神殺しのクロノスタシスⅣ
…ん?ってことは。
「羽久さんと学院長も、もう戻ってきてるんですね」
「うん、昨日戻ってきたよ。二人共ほとんど同時に帰ってきたみたい」
えー。
僕一日遅れじゃないですか。
まぁ、僕結構異次元世界で、のんびりしてましたからね…。
記憶、思い出すにも時間かかってたし…。
「二人共かなり魔力を消費してるから、大人しくしててって言ってるんだけど…。全然言うこと聞いてくれないよ」
と、天音さんは嘆くように言った。
ドクターストップを無視する人が多過ぎますね。
何なら、僕も無視したいところだったけど…。
「君はちゃんと大人しくしててね。魔力消費量、学院長達より多かったんだし。少なくとも三日は休んでること」
わー。しっかり予防線を張られた。
「気持ちを落ち着ける為にも、休む時間は必要。良い?勝手に動いちゃ駄目だからね」
「…分かりましたよ…」
僕も、精神世界でリリスに慰めてもらいたいですからね。
でも、その前に。
「賢者の石は?僕がいた異次元世界の賢者の石は、何処に?」
僕、帰ってきたとき、魔力使い過ぎて意識なかったんですよ。
気がついたら、学院に戻ってきていたけど。
「あぁ、大丈夫だよ。君は異次元世界を出て、魔法陣があった『サンクチュアリ』の本拠地に転送されて…。そこに倒れてたところを、警備してた聖魔騎士団の人に発見されたんだ」
うわー、想像しただけで間抜けな図。
「賢者の石は、君が手に握ってたらしいよ。回収して、今は学院長が保管してる」
「そうですか。じゃあ…これで、例の赤い水晶玉と合わせて、四個揃ったってことですね」
「あ…いや、そのことなんだけど…」
「…?」
顔を曇らせた、天音さんの心を読んで。
どうやら、僕らが想定していたよりも、事態はより複雑だということを知るのであった。
「羽久さんと学院長も、もう戻ってきてるんですね」
「うん、昨日戻ってきたよ。二人共ほとんど同時に帰ってきたみたい」
えー。
僕一日遅れじゃないですか。
まぁ、僕結構異次元世界で、のんびりしてましたからね…。
記憶、思い出すにも時間かかってたし…。
「二人共かなり魔力を消費してるから、大人しくしててって言ってるんだけど…。全然言うこと聞いてくれないよ」
と、天音さんは嘆くように言った。
ドクターストップを無視する人が多過ぎますね。
何なら、僕も無視したいところだったけど…。
「君はちゃんと大人しくしててね。魔力消費量、学院長達より多かったんだし。少なくとも三日は休んでること」
わー。しっかり予防線を張られた。
「気持ちを落ち着ける為にも、休む時間は必要。良い?勝手に動いちゃ駄目だからね」
「…分かりましたよ…」
僕も、精神世界でリリスに慰めてもらいたいですからね。
でも、その前に。
「賢者の石は?僕がいた異次元世界の賢者の石は、何処に?」
僕、帰ってきたとき、魔力使い過ぎて意識なかったんですよ。
気がついたら、学院に戻ってきていたけど。
「あぁ、大丈夫だよ。君は異次元世界を出て、魔法陣があった『サンクチュアリ』の本拠地に転送されて…。そこに倒れてたところを、警備してた聖魔騎士団の人に発見されたんだ」
うわー、想像しただけで間抜けな図。
「賢者の石は、君が手に握ってたらしいよ。回収して、今は学院長が保管してる」
「そうですか。じゃあ…これで、例の赤い水晶玉と合わせて、四個揃ったってことですね」
「あ…いや、そのことなんだけど…」
「…?」
顔を曇らせた、天音さんの心を読んで。
どうやら、僕らが想定していたよりも、事態はより複雑だということを知るのであった。