神殺しのクロノスタシスⅣ
しかし。

「…え…?」

母親(仮)は、僕を見てぽかんとしていた。

…何故?

「僕、もとの世界に帰らなきゃならないんだ。『八千歳』より早く」

僕が先に帰って、戻ってきた『八千歳』にお帰りって言ってあげたいんだ。

だから、その為に。

「知ってること、何でも良いから教えて。この世界って、どうやったら壊せるの?」

…と。

僕は、純粋に聞きたいことを聞いただけだったのに。

その返事はと言うと。












「…良いか、令。おかしなことを言って、お父さんとお母さんを困らせるんじゃない」

帰ってきた父親(仮)に、説教を食らうことになった。







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