神殺しのクロノスタシスⅣ
XIV
―――――…最初に魔法陣を見つけ、四人が消えてから、五日目。
聖魔騎士団魔導部隊隊長の私、シュニィ・ルシェリートは。
一人、母校であるイーニシュフェルト魔導学院を訪れていた。
学院長先生にお話を聞く為…というのが名目ではあったが。
内心、今も拭い去れない不安を、少しでも和らげて欲しいという気持ちもあった。
私はこの五日間、四人の仲間達が消えたのは自分のせいだと思っていた。
私が軽率だったが為に、みすみす彼らを敵の罠に嵌めるようなことを…。
彼らが今どうしているのか、足取りも掴めない。
向かったのは、魔封じの石という不思議な道具で作られた、魔法が使えない異次元世界だという。
そんなところに送られて、彼らが無事であると楽観視することは、私には出来なかった。
それなのに、当の私はこうして、のうのうともとの世界で…。
…。
アトラスさんは、「お前の責任じゃない」と言ってくれるけれど。
それでも私は、自分を責めずにはいられなかった。
私がもっと警戒していれば…。
陰鬱な思いで、私は母校に向かった。
「学院長先生、失礼しま…す?」
学院長先生がいる、学院長室の扉をノックし。
部屋の中に入ってみると。
「…!?」
そこには、異様な光景が広がっていた。
聖魔騎士団魔導部隊隊長の私、シュニィ・ルシェリートは。
一人、母校であるイーニシュフェルト魔導学院を訪れていた。
学院長先生にお話を聞く為…というのが名目ではあったが。
内心、今も拭い去れない不安を、少しでも和らげて欲しいという気持ちもあった。
私はこの五日間、四人の仲間達が消えたのは自分のせいだと思っていた。
私が軽率だったが為に、みすみす彼らを敵の罠に嵌めるようなことを…。
彼らが今どうしているのか、足取りも掴めない。
向かったのは、魔封じの石という不思議な道具で作られた、魔法が使えない異次元世界だという。
そんなところに送られて、彼らが無事であると楽観視することは、私には出来なかった。
それなのに、当の私はこうして、のうのうともとの世界で…。
…。
アトラスさんは、「お前の責任じゃない」と言ってくれるけれど。
それでも私は、自分を責めずにはいられなかった。
私がもっと警戒していれば…。
陰鬱な思いで、私は母校に向かった。
「学院長先生、失礼しま…す?」
学院長先生がいる、学院長室の扉をノックし。
部屋の中に入ってみると。
「…!?」
そこには、異様な光景が広がっていた。