神殺しのクロノスタシスⅣ
「何でもかんでも、一人で背負うな馬鹿。何度も言ってるだろ」

「…ごめんね、羽久」

あぁ?

「羽久もシュニィちゃん達も…皆して優しいから。誰も、私を責めないから…」

「…」

誰も責めないから、代わりに自分で自分を責めてんのか。

…やっぱり、馬鹿だな。

そんなに自分を責めてくれる人が欲しいなら。

「じゃあ俺が責めてやるよ。何でもかんでも自分のせいにしたがる、この馬鹿シルナめ。マゾも大概にしろ」

と、責めてやると。

シルナは、苦笑いで答えた。

「あはは…。マゾは嫌だなぁ…」

「じゃあもう、自分を責めるのやめろ」

「うん…。そうだね」

頷いたシルナは、今度こそ本物の笑顔だった。

「ありがとう、羽久」

「要らねぇよ、礼なんて」

相棒なんだからな。俺達は。
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