神殺しのクロノスタシスⅣ
「お前が、これで魔導師を黙らせられると言うから信じたのに!」
「どうしてくれるんだ!?」
「これからどうすれば良いんだ、俺達は!?」
…。
…愚かしい人間共だ。
私はそう思いながら、彼らの話を聞いていた。
「このままじゃ、聖魔騎士団に見つかるのは時間の問題だ…」
「今からでも、逃げられる場所はないのか…?」
「そんなの何処にあるんだ。国境だって見張られてるんだぞ」
「それどころか、王都から出ることだって…」
逃げるときだけ、頭がよく働くことだ。
こういう手合いの連中は、いつもそう。
人を糾弾するときと、悪いことをしたときの言い訳を考えるときだけは、頭がよく回る。
無駄な才能だ。
しかも。
「いや、何とか…何とかして、王都から出るんだ。地方にある魔導師排斥論者達のグループに、バラバラに紛れ込めば…聖魔騎士団の目を誤魔化せるんじゃないのか?」
そんな安っぽい頭で出てくるのは、こんなつまらない意見だけ。
今や、『サンクチュアリ』は、全国規模で指名手配されている。
そんな『サンクチュアリ』のメンバーを匿えば、逃亡幇助の疑いをかけられることになる。
誰がお人好しに匿うものか。誰しも、自分の命が可愛いのだ。自分の命が惜しいのだ。
…お前達のような人間は、魔導師と同じだ。
利己的で、自分勝手で、自己中心的。
救いようがない。
「そ、そうか…。よし、何とかして…王都を出よう。その方法を考えよう」
「でも、どうやって…」
「それを何とかするんだよ!他に方法なんてないじゃないか!」
挙げ句、ぶつけようのない怒りを、味方に向ける始末。
…これだから、本当に…救いようがない。
賢者の石という力を与えれば、少しは賢くなるかと思ったが。
期待するだけ無駄だったようだ。
「どうしてくれるんだ!?」
「これからどうすれば良いんだ、俺達は!?」
…。
…愚かしい人間共だ。
私はそう思いながら、彼らの話を聞いていた。
「このままじゃ、聖魔騎士団に見つかるのは時間の問題だ…」
「今からでも、逃げられる場所はないのか…?」
「そんなの何処にあるんだ。国境だって見張られてるんだぞ」
「それどころか、王都から出ることだって…」
逃げるときだけ、頭がよく働くことだ。
こういう手合いの連中は、いつもそう。
人を糾弾するときと、悪いことをしたときの言い訳を考えるときだけは、頭がよく回る。
無駄な才能だ。
しかも。
「いや、何とか…何とかして、王都から出るんだ。地方にある魔導師排斥論者達のグループに、バラバラに紛れ込めば…聖魔騎士団の目を誤魔化せるんじゃないのか?」
そんな安っぽい頭で出てくるのは、こんなつまらない意見だけ。
今や、『サンクチュアリ』は、全国規模で指名手配されている。
そんな『サンクチュアリ』のメンバーを匿えば、逃亡幇助の疑いをかけられることになる。
誰がお人好しに匿うものか。誰しも、自分の命が可愛いのだ。自分の命が惜しいのだ。
…お前達のような人間は、魔導師と同じだ。
利己的で、自分勝手で、自己中心的。
救いようがない。
「そ、そうか…。よし、何とかして…王都を出よう。その方法を考えよう」
「でも、どうやって…」
「それを何とかするんだよ!他に方法なんてないじゃないか!」
挙げ句、ぶつけようのない怒りを、味方に向ける始末。
…これだから、本当に…救いようがない。
賢者の石という力を与えれば、少しは賢くなるかと思ったが。
期待するだけ無駄だったようだ。