神殺しのクロノスタシスⅣ
前祝いって…。
…。
…何か祝うようなこと、あったっけ?
お互い、何かあったっけと顔を見合わせていたら。
ふと、何を思ったか、ナジュがパンと手を叩いて言った。
「成程分かりました。天音さんの結婚相手が決まったんですね。おめでとうございます」
は!?
「え、えぇぇぇ!?き、決まってないよ!?何言ってるのナジュさん!?」
「いや、そんな照れなくても良いんですよ。めでたいことじゃないですか。でも…まさか天音さんのストライクゾーンがあんなに広いとは。魔物に恋する僕が言うのも何ですが、なかなか偏った性癖の持ち主で…」
「ちょ、何言ってるの本当に!?何もない!僕は何も疚しいことはないし、ストライクゾーンも小さいから!」
「えっ、小さいんですか!?それはそれで偏って、」
と、言いかけたそのとき。
イレースの鉄拳が、ナジュの脳天にめり込んだ。
「黙ってなさい。この色ボケ教師」
よくやってくれたイレース。
天音の名誉の為にな。
「…天音結婚するの?」
「令月…。ナジュの冗談だよ、冗談…」
本気にするなって。
いや、そりゃマジだったらめでたいけども。
「いったぁぁ…。鬼ですよこの人…」
「…何か言いましたか?」
「僕なーんにも言ってませ〜ん」
ただでさえ、朝から頭がお花畑なシルナのせいで、顔が般若になりかけてるからな、イレース。
下手に火に油を注ぐと、脳天拳骨どころか、得意の雷魔法で真っ黒焦げだ。
で、それよりも。
「前祝いって…何の祝だよ?」
俺がシルナにそう尋ねると、シルナはよくぞ聞いてくれたとばかりに頷いた。
「今年の、イーニシュフェルト魔導学院のハロウィンパーティだよ!」
…などと、意味不明な供述をしており。
「…何の話だ?」
「今年は、イーニシュフェルト魔導学院創設以来、一番豪華なハロウィンパーティをやろうと思ってね!」
「…??」
…何で、そんなことになったんだ?
…。
…何か祝うようなこと、あったっけ?
お互い、何かあったっけと顔を見合わせていたら。
ふと、何を思ったか、ナジュがパンと手を叩いて言った。
「成程分かりました。天音さんの結婚相手が決まったんですね。おめでとうございます」
は!?
「え、えぇぇぇ!?き、決まってないよ!?何言ってるのナジュさん!?」
「いや、そんな照れなくても良いんですよ。めでたいことじゃないですか。でも…まさか天音さんのストライクゾーンがあんなに広いとは。魔物に恋する僕が言うのも何ですが、なかなか偏った性癖の持ち主で…」
「ちょ、何言ってるの本当に!?何もない!僕は何も疚しいことはないし、ストライクゾーンも小さいから!」
「えっ、小さいんですか!?それはそれで偏って、」
と、言いかけたそのとき。
イレースの鉄拳が、ナジュの脳天にめり込んだ。
「黙ってなさい。この色ボケ教師」
よくやってくれたイレース。
天音の名誉の為にな。
「…天音結婚するの?」
「令月…。ナジュの冗談だよ、冗談…」
本気にするなって。
いや、そりゃマジだったらめでたいけども。
「いったぁぁ…。鬼ですよこの人…」
「…何か言いましたか?」
「僕なーんにも言ってませ〜ん」
ただでさえ、朝から頭がお花畑なシルナのせいで、顔が般若になりかけてるからな、イレース。
下手に火に油を注ぐと、脳天拳骨どころか、得意の雷魔法で真っ黒焦げだ。
で、それよりも。
「前祝いって…何の祝だよ?」
俺がシルナにそう尋ねると、シルナはよくぞ聞いてくれたとばかりに頷いた。
「今年の、イーニシュフェルト魔導学院のハロウィンパーティだよ!」
…などと、意味不明な供述をしており。
「…何の話だ?」
「今年は、イーニシュフェルト魔導学院創設以来、一番豪華なハロウィンパーティをやろうと思ってね!」
「…??」
…何で、そんなことになったんだ?