神殺しのクロノスタシスⅣ
この場にいる聖魔騎士団のメンバーは、シュニィとアトラス、あとはクュルナ、エリュティア、ジュリスとベリクリーデである。

勿論彼らは、『白雪姫と七人の小人』の相手をする義務も、そんなことをする義理もないが…。

「俺はシュニィの行くところなら、何処へでも行くぞ」

「それが羽久さんの為になるなら、私は何でも…」

「学院長先生と、イーニシュフェルト魔導学院の皆さんの為なら、命なんて惜しくありませんよ」

「まぁ、乗りかかった船だしな…。ここまで聞いた以上、俺も嫌だとは言えねぇし。なぁベリクリーデ」

「…??私何すれば良いの?」

「…お前、話聞いてた?」

…若干一名、怪しい人物はいるが。

皆、心強い言葉をありがとう。

仲間ってのは良いものだなぁ。それを実感する。

「本当、ごめん…。いつもいつも…頼ってばっかで」

「そんな。お互い様じゃないですか。気にしないでください」

命懸かってるのに、気にしないでいられるはずがない。

「例え命を落としたとしても…それが学院長先生や、母校の為なら…何の悔いもありませんよ」

…シュニィ…。

…泣けてくるよな。本当に。

「それでは、すぐにイーニシュフェルト魔導学院に行きましょう。こうしている間にも、次の小人が…」

「いや待て。行くのは良いが、シュニィとアトラスはやめとけ」

と。

ジュリスから、ストップが入った。
< 570 / 795 >

この作品をシェア

pagetop