神殺しのクロノスタシスⅣ
―――――――…私は、もっと警戒すべきだった。
この危機的状況、おまけに、少しでも私が不利な状況に陥ったこのタイミングで。
羽久が、大人しく羽久のままであるはずがないと。
「羽久…!羽久!大丈夫!?」
羽久は膝を付き、ガックリと顔を落として意識を失ったようだった。
あんな巨大な魔力の塊を、二度も食らったのだから無理もない。
しかも、二度目は…私を庇って…!
「はつ…ね…!?」
羽久の傍に駆け寄ろうとして、そして気がついた。
羽久の気配が、その魔力が、変わっている。
これは…もしかして、羽久じゃなくなっ、
「…しーちゃん、の、敵」
顔を上げた羽久は、もう羽久ではなくなっていた。
鋭く光る眼光に、殺意が満ちていた。
「…二十音!!」
その名前を叫ぶと同時に、二十音が白雪姫に向かって飛んでいた。
この危機的状況、おまけに、少しでも私が不利な状況に陥ったこのタイミングで。
羽久が、大人しく羽久のままであるはずがないと。
「羽久…!羽久!大丈夫!?」
羽久は膝を付き、ガックリと顔を落として意識を失ったようだった。
あんな巨大な魔力の塊を、二度も食らったのだから無理もない。
しかも、二度目は…私を庇って…!
「はつ…ね…!?」
羽久の傍に駆け寄ろうとして、そして気がついた。
羽久の気配が、その魔力が、変わっている。
これは…もしかして、羽久じゃなくなっ、
「…しーちゃん、の、敵」
顔を上げた羽久は、もう羽久ではなくなっていた。
鋭く光る眼光に、殺意が満ちていた。
「…二十音!!」
その名前を叫ぶと同時に、二十音が白雪姫に向かって飛んでいた。