神殺しのクロノスタシスⅣ
「やはり、時代はイケメンカリスマ教師ですね。菓子を配ることしか良いところがない、中年の小太り学院長より、スリムでイケメンで優しい、カリスマ教師の方が良いに決まって…」
「こ、こここ小太りじゃないもん!」
声上ずってんぞ。
「いずれ必ず、『ナジュ先生が学院長になってくれたら良いのになぁ』と生徒に言わせてみせましょう。これが僕の夢です」
「そ…それは嫌だ!」
「そうしたら学院長のことは、『あれ?今学院長って誰だっけ?』、『あぁ、あの小太りのおっさんかぁ』みたいな会話が、学院の至るところで聞かれることに…」
「それは嫌だぁぁぁ!!」
叫ぶシルナ。
マジでそうなったらどうしよう、って思ったんだろうな。
ナジュの夢が本当に叶ったら、そうなるからな。
危機感も覚えるだろう。
「その為の第一歩として、まずは旧縁のある新聞部に、学院長ネガティブキャンペーン特集をお願いしてくるとしますか」
ひでぇ。
職権乱用だ。
「かつ、ネガキャン特集の翌週に、僕のイケメンポイントに関する特集記事を載せてもらうことで、僕の評価が爆上がりするという算段です。その他にも、放課後に…」
「はい!はいはいはい!ナジュ君の発表終わり!次私だから!」
自分が学院1のイケメンカリスマ教師になる為の手段を、滔々と語るナジュを、強制的に黙らせ。
シルナは、割り込むようにして自分の名前のくじを引いた。
やれやれ。
イレースにしてもナジュにしても、この二人の夢が叶ったら、イーニシュフェルト魔導学院は大変なことになるな。
それを阻止する為にも、シルナは何としても、自分の夢を叶えなきゃならなくなった。
「全くもう、皆して、危険な夢ばっかり持って…危険思想だ」
シルナがボソッと呟いていた。
危険思想なのはイレースとナジュだけだろ。
しかも、イレースはともかく、俺は別にナジュが学院1のイケメンカリスマ教師になっても、別に構わないぞ。
特に俺に実害がある訳じゃないしな。
「じゃあ、大トリの私が、将来の夢を発表します!」
はい、どうぞ。
「私の夢は…生徒達と…皆で心ゆくまで、スイーツパーティーを開くことです!」
…うん。
分かってはいたけど…いかにも、頭の悪そうな夢だな。
イレースとナジュのこと、どうこう言える立場じゃないぞ、お前…。
「こ、こここ小太りじゃないもん!」
声上ずってんぞ。
「いずれ必ず、『ナジュ先生が学院長になってくれたら良いのになぁ』と生徒に言わせてみせましょう。これが僕の夢です」
「そ…それは嫌だ!」
「そうしたら学院長のことは、『あれ?今学院長って誰だっけ?』、『あぁ、あの小太りのおっさんかぁ』みたいな会話が、学院の至るところで聞かれることに…」
「それは嫌だぁぁぁ!!」
叫ぶシルナ。
マジでそうなったらどうしよう、って思ったんだろうな。
ナジュの夢が本当に叶ったら、そうなるからな。
危機感も覚えるだろう。
「その為の第一歩として、まずは旧縁のある新聞部に、学院長ネガティブキャンペーン特集をお願いしてくるとしますか」
ひでぇ。
職権乱用だ。
「かつ、ネガキャン特集の翌週に、僕のイケメンポイントに関する特集記事を載せてもらうことで、僕の評価が爆上がりするという算段です。その他にも、放課後に…」
「はい!はいはいはい!ナジュ君の発表終わり!次私だから!」
自分が学院1のイケメンカリスマ教師になる為の手段を、滔々と語るナジュを、強制的に黙らせ。
シルナは、割り込むようにして自分の名前のくじを引いた。
やれやれ。
イレースにしてもナジュにしても、この二人の夢が叶ったら、イーニシュフェルト魔導学院は大変なことになるな。
それを阻止する為にも、シルナは何としても、自分の夢を叶えなきゃならなくなった。
「全くもう、皆して、危険な夢ばっかり持って…危険思想だ」
シルナがボソッと呟いていた。
危険思想なのはイレースとナジュだけだろ。
しかも、イレースはともかく、俺は別にナジュが学院1のイケメンカリスマ教師になっても、別に構わないぞ。
特に俺に実害がある訳じゃないしな。
「じゃあ、大トリの私が、将来の夢を発表します!」
はい、どうぞ。
「私の夢は…生徒達と…皆で心ゆくまで、スイーツパーティーを開くことです!」
…うん。
分かってはいたけど…いかにも、頭の悪そうな夢だな。
イレースとナジュのこと、どうこう言える立場じゃないぞ、お前…。