神殺しのクロノスタシスⅣ
「あ、うん。こんにちは」
「二人共、今お食事ですか」
「はーい」
それはそれは。
「ここ、座っても良いですか?」
と、僕と天音さんの、向かいの席を指差す。
「どうぞ。良いですよね、天音さん」
「うん、勿論」
天音さんも快諾。
この人は、嫌だとか無理だとか言うことは、あんまりないからな。
それにしては、女装は嫌がったんだよな。何故か。
「それじゃ、お邪魔します」
「お邪魔しまーす」
「はいどうぞー」
と、言っても。
僕、そろそろ食事終わりなんですよね。入れ違いになりそう。
オムライス食べ終わったので、デザートのチョコプリンに取り掛かる。
すると。
「ナジュ先生、プリン、どっちにしたんですか?」
と、オムライスにぱくつきながら、生徒が聞いてくる。
ん?
「どっちって、何か種類があるんですか?」
「あれ、気づかなかったんですか?」
「ベースは同じチョコプリンですけど、上にかかってるソースが、マンゴー味かラズベリー味の二種類あるんですよ」
え、そうなんですか?
言われて、よく見てみると。
成程、確かにソースが二種類。
僕のはマンゴーソースの方だ。
わー。全然気づかずに取っちゃいましたよ。
「天音さん、気づいてました?」
僕だけ気づいてなかったんだとしたら、凄く間抜けだな。
しかし。
「いや、僕も気づかなかった…」
良かった。間抜けは僕だけじゃなくて。
間抜け二号現る。
「適当に取っちゃった。僕のは…ラズベリーだ」
「良いですね。僕もラズベリーにすれば良かった」
「あれ?マンゴー嫌いだっけ?」
「嫌いじゃないですけど、ラズベリーとマンゴーどっちが良いかって聞かれたら、ラズベリーかなと」
マンゴー好きな人、済みません。
僕的には、ラズベリーのちょっと酸っぱい味の方が好み。
まぁ、気づかずにマンゴー取っちゃったんで、どうしようもないですけど。
すると、天音さんが自分のチョコプリンを取って、こちらに渡した。
「じゃあ、僕のと交換してあげるよ。僕はどっちも好きだし」
「え、良いんですか?」
あなた、お人好しにも程があるのでは。
さっきはプチトマト押し付けられたのに。
「うん。どうぞ」
「それはどうも。ありがとうございます」
なら、お言葉に甘えて。
ラズベリーソースのチョコプリン、頂きます。
今度からは、ちゃんと種類も見るようにします。
「…」
そんな僕達の様子を、じーっと見つめる生徒二人が。
不意に、こんなことを言った。
「…仲良いですね、天音先生とナジュ先生」
「えっ」
と、天音さんは声をあげたが。
実は僕もそのとき、かなり衝撃を受けた。
「二人共、今お食事ですか」
「はーい」
それはそれは。
「ここ、座っても良いですか?」
と、僕と天音さんの、向かいの席を指差す。
「どうぞ。良いですよね、天音さん」
「うん、勿論」
天音さんも快諾。
この人は、嫌だとか無理だとか言うことは、あんまりないからな。
それにしては、女装は嫌がったんだよな。何故か。
「それじゃ、お邪魔します」
「お邪魔しまーす」
「はいどうぞー」
と、言っても。
僕、そろそろ食事終わりなんですよね。入れ違いになりそう。
オムライス食べ終わったので、デザートのチョコプリンに取り掛かる。
すると。
「ナジュ先生、プリン、どっちにしたんですか?」
と、オムライスにぱくつきながら、生徒が聞いてくる。
ん?
「どっちって、何か種類があるんですか?」
「あれ、気づかなかったんですか?」
「ベースは同じチョコプリンですけど、上にかかってるソースが、マンゴー味かラズベリー味の二種類あるんですよ」
え、そうなんですか?
言われて、よく見てみると。
成程、確かにソースが二種類。
僕のはマンゴーソースの方だ。
わー。全然気づかずに取っちゃいましたよ。
「天音さん、気づいてました?」
僕だけ気づいてなかったんだとしたら、凄く間抜けだな。
しかし。
「いや、僕も気づかなかった…」
良かった。間抜けは僕だけじゃなくて。
間抜け二号現る。
「適当に取っちゃった。僕のは…ラズベリーだ」
「良いですね。僕もラズベリーにすれば良かった」
「あれ?マンゴー嫌いだっけ?」
「嫌いじゃないですけど、ラズベリーとマンゴーどっちが良いかって聞かれたら、ラズベリーかなと」
マンゴー好きな人、済みません。
僕的には、ラズベリーのちょっと酸っぱい味の方が好み。
まぁ、気づかずにマンゴー取っちゃったんで、どうしようもないですけど。
すると、天音さんが自分のチョコプリンを取って、こちらに渡した。
「じゃあ、僕のと交換してあげるよ。僕はどっちも好きだし」
「え、良いんですか?」
あなた、お人好しにも程があるのでは。
さっきはプチトマト押し付けられたのに。
「うん。どうぞ」
「それはどうも。ありがとうございます」
なら、お言葉に甘えて。
ラズベリーソースのチョコプリン、頂きます。
今度からは、ちゃんと種類も見るようにします。
「…」
そんな僕達の様子を、じーっと見つめる生徒二人が。
不意に、こんなことを言った。
「…仲良いですね、天音先生とナジュ先生」
「えっ」
と、天音さんは声をあげたが。
実は僕もそのとき、かなり衝撃を受けた。