神殺しのクロノスタシスⅣ
…とりあえず、無事なのは確認出来たので。
「お前ら、そこに座れ」
「え、何で?」
「良いから座れ」
と、言うと。
二人共、揃ってその場に体育座り。
正座をしろよ。何で体育座りなんだ。
まぁ良いけど。いや良くないが。
「お前ら今、何をした?」
「体育座り」
「その前だ。その前何をした?」
「窓から入ってきた」
そうだな、見たら分かる。
「で、ここ何階だと思ってんだ?」
「さぁ…」
「え?楽勝だったよ?」
などと供述しており。
ヤモリか。お前達は。
普通に階段で登ってこい。
びっくりするだろうが。しかも鍵まで開けやがって。
それよりも。
「何処に行ってた?」
「街中」
大雑把。
「街の中の何処だよ」
「路地裏」
危険な香り。
「路地裏で何をやってた?」
「調査」
ますます危険な香り。
素直に答えるのは良いのだが、如何せん危険な香りしかしない。
平気な顔をして、落っこちたら怪我じゃ済まない高さの窓から、ひょいっと入ってくるような奴らなんだから。
もう、その時点で危険臭しかしないが。
それにしたって、怪し過ぎる。
まず。
「勝手に脱走するんじゃねぇ。心配するだろ」
「え?だから、心配しないように置き手紙残したよ?」
「こっちはあれのせいで、余計な心配を招いたわ」
探さないでくださいって、もう完全にフラグじゃないか。
せめて、朝には戻ります、にしてくれよ。
それも駄目だけどな。
「夜間外出をするなと、何回言ったら分かるんだ?お前達は」
「そう言われても…ねぇ、『八千歳』」
「そーだよねぇ」
お前らの基準で、勝手に分かり合うな。
「ほら、俺達夜の方が活動的だからさ」
夜行性かよ。
そりゃ、幼い頃から昼夜逆転の生活をしてたんだから、無理もないと言えば無理もないが…。
でも、そうじゃないだろ。
「シルナ分身は、どうやって掻い潜ったんだ?」
イーニシュフェルト魔導学院の敷地内には、シルナ分身の昆虫類が、侵入者に目を光らせている。
学院の警備担当、と言ったところか。
その警備を、どうやって掻い潜った?
「?砂糖を撒いたら、一斉に群がっていったから、その隙に」
「…」
…そうか。
シルナの分身だからな。
いくら昆虫の成りをしていようが、本体の習性は変わらない、ということか。
「お前ら、そこに座れ」
「え、何で?」
「良いから座れ」
と、言うと。
二人共、揃ってその場に体育座り。
正座をしろよ。何で体育座りなんだ。
まぁ良いけど。いや良くないが。
「お前ら今、何をした?」
「体育座り」
「その前だ。その前何をした?」
「窓から入ってきた」
そうだな、見たら分かる。
「で、ここ何階だと思ってんだ?」
「さぁ…」
「え?楽勝だったよ?」
などと供述しており。
ヤモリか。お前達は。
普通に階段で登ってこい。
びっくりするだろうが。しかも鍵まで開けやがって。
それよりも。
「何処に行ってた?」
「街中」
大雑把。
「街の中の何処だよ」
「路地裏」
危険な香り。
「路地裏で何をやってた?」
「調査」
ますます危険な香り。
素直に答えるのは良いのだが、如何せん危険な香りしかしない。
平気な顔をして、落っこちたら怪我じゃ済まない高さの窓から、ひょいっと入ってくるような奴らなんだから。
もう、その時点で危険臭しかしないが。
それにしたって、怪し過ぎる。
まず。
「勝手に脱走するんじゃねぇ。心配するだろ」
「え?だから、心配しないように置き手紙残したよ?」
「こっちはあれのせいで、余計な心配を招いたわ」
探さないでくださいって、もう完全にフラグじゃないか。
せめて、朝には戻ります、にしてくれよ。
それも駄目だけどな。
「夜間外出をするなと、何回言ったら分かるんだ?お前達は」
「そう言われても…ねぇ、『八千歳』」
「そーだよねぇ」
お前らの基準で、勝手に分かり合うな。
「ほら、俺達夜の方が活動的だからさ」
夜行性かよ。
そりゃ、幼い頃から昼夜逆転の生活をしてたんだから、無理もないと言えば無理もないが…。
でも、そうじゃないだろ。
「シルナ分身は、どうやって掻い潜ったんだ?」
イーニシュフェルト魔導学院の敷地内には、シルナ分身の昆虫類が、侵入者に目を光らせている。
学院の警備担当、と言ったところか。
その警備を、どうやって掻い潜った?
「?砂糖を撒いたら、一斉に群がっていったから、その隙に」
「…」
…そうか。
シルナの分身だからな。
いくら昆虫の成りをしていようが、本体の習性は変わらない、ということか。