ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜4
ルールーと共にスカイヴェン国へ向かおうとしたイーシーは、海の底に住んでフィフィール国を守っている守護妖精の大はまぐりから特別な手紙を言付かっていた。
フーラアヌに知らされたその内容はあまりにも衝撃的で、決して漏らしてはならないものだったので、彼は王妃に海産物を届けるために王宮に出向いた時に、こっそりと手渡したのだ。さすがの王妃も伝説の大はまぐりから極秘の連絡が来たことに衝撃を受け、すぐにルディを含む王家のメンバーを集めた。
「それで、どうであったか? 彼の国の護り手は動けそうか?」
「スカイヴェン国の第一王子として生まれたフェンリルが彼の国の守護妖精となるはずなのですが……残念ながら、護り手としての覚醒はまだ未熟のようです」
「そうか」
「良い人物ではあるのですがねえ」
フーラアヌは「こればかりは仕方ないのう」とため息をついた。
「スカイヴェン国のフェンリルは、まだ生まれたばかりのひよっ子だからのう。覚醒には、もう百年ばかり待たねばならぬか」
「そうですね。スカイヴェン国の護り手が不在なのは心許ないですが、こればかりは気長に待つしか仕方がありませんね」
「ふむ。カルディフェンとやらはもう60歳くらいにはなったのであろう?」
「いえ、ようやく20をいくつか越えたくらいでございます」
「なんと、それっぽっちか! ひよっ子どころか、まだお尻に卵の殻が付いている歳ではないか!」
ルディがこの会話を知ったら、「お、俺の尻には殻など付いてないぞ!」と鼻息を荒く抗議するだろう。
フーラアヌに知らされたその内容はあまりにも衝撃的で、決して漏らしてはならないものだったので、彼は王妃に海産物を届けるために王宮に出向いた時に、こっそりと手渡したのだ。さすがの王妃も伝説の大はまぐりから極秘の連絡が来たことに衝撃を受け、すぐにルディを含む王家のメンバーを集めた。
「それで、どうであったか? 彼の国の護り手は動けそうか?」
「スカイヴェン国の第一王子として生まれたフェンリルが彼の国の守護妖精となるはずなのですが……残念ながら、護り手としての覚醒はまだ未熟のようです」
「そうか」
「良い人物ではあるのですがねえ」
フーラアヌは「こればかりは仕方ないのう」とため息をついた。
「スカイヴェン国のフェンリルは、まだ生まれたばかりのひよっ子だからのう。覚醒には、もう百年ばかり待たねばならぬか」
「そうですね。スカイヴェン国の護り手が不在なのは心許ないですが、こればかりは気長に待つしか仕方がありませんね」
「ふむ。カルディフェンとやらはもう60歳くらいにはなったのであろう?」
「いえ、ようやく20をいくつか越えたくらいでございます」
「なんと、それっぽっちか! ひよっ子どころか、まだお尻に卵の殻が付いている歳ではないか!」
ルディがこの会話を知ったら、「お、俺の尻には殻など付いてないぞ!」と鼻息を荒く抗議するだろう。