ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜4
日本での彼女は一人暮らしをしていたため『地震や火事などの災害が起きた時に、いつでも逃げ出せるようにしておかなくちゃ!』と足元の灯りと避難経路をしっかりと確保して寝ていた。別に夜の闇を恐れている怖がりさんではないのだ。
だが、そんなエリナを誤解するルディは、『夜に怯える子猫』を毎晩モフモフで包んで寝かしつけてくれる。
成人女性としてはいささか恥ずかしい状況なのだが、モフモフが大好きな『モフモフスキー』であるエリナにとっては、手触りが最高でモフモフの王者と言えるフェンリルの尻尾に包まれて眠るのは最高のご褒美なので、自分から『お父さんフェンリルの添い寝』をお断りするつもりはないのであった。
まあ……お互いに幸せそうなので、よしとしよう。
「ふにゅ……ちゅ……」
ぽふぽふ、ぽふぽふと何度か叩かれたので、白い耳をぴくぴく動かしながら、寝ぼけたエリナが呟いた。
「エリナ、目が覚めたか」
本当はもっと寝かせておきたいのだが、と思いつつ、勤労子猫を起こすルディに、寝ぼけた子猫が返事をした。
「んにゃん、ちゃーはんたべたい」
「……は?」
ルディは「ちゃーはん? それはなんだ?」と首を傾げ、それから吹き出した。そして我慢できなくなったフェンリルが「なんて可愛い寝言なんだ! 可愛い! 可愛すぎるぞ! 夢の中でも食べたがるなんて、食いしん坊さんな子猫だな」と萌えながら激しく子猫に頬擦りをしたので、その勢いでゆさゆさと揺さぶられたエリナが目を覚ました。
だが、そんなエリナを誤解するルディは、『夜に怯える子猫』を毎晩モフモフで包んで寝かしつけてくれる。
成人女性としてはいささか恥ずかしい状況なのだが、モフモフが大好きな『モフモフスキー』であるエリナにとっては、手触りが最高でモフモフの王者と言えるフェンリルの尻尾に包まれて眠るのは最高のご褒美なので、自分から『お父さんフェンリルの添い寝』をお断りするつもりはないのであった。
まあ……お互いに幸せそうなので、よしとしよう。
「ふにゅ……ちゅ……」
ぽふぽふ、ぽふぽふと何度か叩かれたので、白い耳をぴくぴく動かしながら、寝ぼけたエリナが呟いた。
「エリナ、目が覚めたか」
本当はもっと寝かせておきたいのだが、と思いつつ、勤労子猫を起こすルディに、寝ぼけた子猫が返事をした。
「んにゃん、ちゃーはんたべたい」
「……は?」
ルディは「ちゃーはん? それはなんだ?」と首を傾げ、それから吹き出した。そして我慢できなくなったフェンリルが「なんて可愛い寝言なんだ! 可愛い! 可愛すぎるぞ! 夢の中でも食べたがるなんて、食いしん坊さんな子猫だな」と萌えながら激しく子猫に頬擦りをしたので、その勢いでゆさゆさと揺さぶられたエリナが目を覚ました。