ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります！〜４

　白い猫耳に心を奪わせそうになった子犬の女の子は、頭をぷるぷるっと振って、当初の目的を思い出した。

「今日の定食のお肉は、うちのおばあちゃんでも噛めるお肉でしょうか。わたしのおばあちゃんは歳をとって歯が弱くなってきて、大きいお肉や固いお肉はあまり噛めないんです。そんなおばあちゃんが、青弓亭のハンバーグや、親子丼や、カレーライスのお肉は柔らかくて美味しいっていつも言っていて、喜んでいます。青弓亭の料理はおばあちゃんの大好物なんです。この、チャーハン？　っていうんですか？　このお料理も大丈夫そうなら、おばあちゃんに教えたいんです」

「そうだったんですね。それをお聞きして、わたしも嬉しいです。お料理を気に入ってもらえて、本当に本当に嬉しいです！　教えてくださってありがとうございます！」

　可愛い子猫のエリナがにっこりと笑ったので、子犬の女の子は少し恥ずかしくなってもじもじしながら「もちろん、わたしも大好きなんです」と言った。