ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります！〜４

「今夜お出しするチャーハンのお肉は、柔らかな赤身肉を小さく切って炒めてあるので、とても噛みやすく、あなたのおばあちゃんでも美味しく食べられると思いますよ」

「わあよかったです！」

　子犬の尻尾が激しく左右に振られて顔がぱあっと輝いたので、エリナは「おばあちゃん孝行な子犬さんなんですね」と優しく笑った。

「ぜひ、おばあちゃんと一緒に食べにきてくださいね」

「はい、ありがとうございます。すごく楽しみです」

「こちらこそ、ありがとうございます。がんばって美味しくお作りして待ってます」

　エリナと子犬の女の子は、頬を赤く染めて、お互いにちょこんと頭を下げあった。

　ふたりの姿をこっそり見守っていた王都の人たちと、そこにまぎれた王家の諜報部員たちは、心の中で『くうっ、可愛い！　おしゃまな感じの子犬と子猫が可愛すぎる！　今日もいいものを見せてもらった！』と悶えて、尻尾を持つ者たちのお尻辺りは自慢の尻尾が一斉にパタパタパタパタと目に見えないくらいに素早く動き、周りに風が起こるほどとなるのであった。