ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります！〜４

　さて、開店時間を迎えて、今夜の青弓亭も大盛況だ。
　子犬の女の子とそのおばあちゃんは、散歩がてら早い時間にやってきて、一番に並んだ隣りの雑貨屋の青年と楽しそうに立ち話をしながら並んでいる。

「よかった、子犬ちゃんたちが間に合って」

　並んだ順に食券を配るという決まりを破るわけにはいかないので、取り置きができなかったエリナはほっとした。

　この店のVIPは、青弓亭のピンチの時に酷い料理を食べ続けて守ってくれた王都警備隊長と隊員たちの６名限りなのだ。
　その彼らだって単に客として食べに来るわけではない。ミメットに手足のように使われるのだ。