ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜4
「最初のお客さんたちが落ち着いたら、みんなの定食を順番に出すからね。今夜もよろしく頼むよ」
初メニューの提供日なので、ミメットが気合を入れる。
慣れれば娘猫ふたりで無理なく回していけるのだが、最初はやはり不測の事態も起こるし、並んでまで食べに来てくれるお客さんたちに迷惑はかけたくないのだ。
「いつものように店の前で待つ人たちの誘導整理と、マイク、悪いけど今夜は厨房に入ってくれるかな?」
「もちろんだよ、任せて! 看板ボーイとして立派にエプロンをつけてみせるよ」
王都警備隊の制服を脱いだ犬のマイクは、白シャツに黒ズボンの上に、青弓亭の刺繍が胸に入ったエプロンを身につけた。
これは、以前マイクが店の手伝いをした時に、制服であるふりふりエプロンをつけてがんばっていた、という報告を受けた美しく上品なサランティーナ王妃が、不覚にもぷぷっと噴き出してしまい、親切なマイクに申し訳ないので、男性用も急いでデザインして作製し届けてくれたという品なのである。
「俺も厨房を手伝おうか? 今日は非番だったし、力が有り余っているが」
熊のアルデルンが親切に申し出た。彼は、ミメットが力持ちだとわかっているが、自分はその数倍の剛力を持つので『若い女性に力仕事をさせるのはしのびない』と、貴族の貴公子らしい心配をしているのだ。
見た目は怖いのだが、大変な紳士なのである。
だがミメットは「いや、アルデルンはたまに外に出て立っているだけで大丈夫だから。交代しながら定食を食べてってよ、頼むね」と別の仕事を頼んだ。
初メニューの提供日なので、ミメットが気合を入れる。
慣れれば娘猫ふたりで無理なく回していけるのだが、最初はやはり不測の事態も起こるし、並んでまで食べに来てくれるお客さんたちに迷惑はかけたくないのだ。
「いつものように店の前で待つ人たちの誘導整理と、マイク、悪いけど今夜は厨房に入ってくれるかな?」
「もちろんだよ、任せて! 看板ボーイとして立派にエプロンをつけてみせるよ」
王都警備隊の制服を脱いだ犬のマイクは、白シャツに黒ズボンの上に、青弓亭の刺繍が胸に入ったエプロンを身につけた。
これは、以前マイクが店の手伝いをした時に、制服であるふりふりエプロンをつけてがんばっていた、という報告を受けた美しく上品なサランティーナ王妃が、不覚にもぷぷっと噴き出してしまい、親切なマイクに申し訳ないので、男性用も急いでデザインして作製し届けてくれたという品なのである。
「俺も厨房を手伝おうか? 今日は非番だったし、力が有り余っているが」
熊のアルデルンが親切に申し出た。彼は、ミメットが力持ちだとわかっているが、自分はその数倍の剛力を持つので『若い女性に力仕事をさせるのはしのびない』と、貴族の貴公子らしい心配をしているのだ。
見た目は怖いのだが、大変な紳士なのである。
だがミメットは「いや、アルデルンはたまに外に出て立っているだけで大丈夫だから。交代しながら定食を食べてってよ、頼むね」と別の仕事を頼んだ。