ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜4
「お疲れさま! あっという間に売り切れたし、評判もよかったね」

 ミメットが嬉しそうにエリナに言った。

「はい。みんなチャーハンを大好きになってくれてよかったです」

 閉店の札を店の前に下げて、エリナとミメット、そしてルディと犬のマイクは店の後片付けを済ませた。

 ミメットはマイクに「昼間は警備隊の仕事をしていてお疲れなんだから、先にあがってくれていいのに」と言ったのだが、気のいいマイクは「いいのいいの、俺、ちっとも疲れてないし!」と言いながらせっせと食器を拭き、ルディは「今日は事件もなく、穏やかな日だったからな」とせっせとテーブルを拭いた。

 妙に手際がいい狼隊長に、マイクは『さすがは隊長だな。こいつは俺も負けていられないや!』と内心で闘志を燃やす。
 王都警備隊の仕事からはかなりずれている気もするが……まあ、楽しそうに働いているのでよしとしよう。
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