浅葱の姫。
感謝の言葉しかない。

「帰りましょうか。」

もう真夜中だった。

「はい·····。」

真っ暗で

何も見えない道をゆくのは

少し怖かった。

沖田様はクスッと笑い

「どうぞ。」

そう言った。

袖を貸してくれるらしい。

少し、ほんの少しだけ

夢を見ていたい。
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