浅葱の姫。
沖田様のその言葉に

胸がドキンと高鳴った。

「姫はおらぬのか!?」

その声に私は血の気が引いた。

「お主らはどこに隠した!!!」

「物騒な声ですね。」

沖田様はそう仰った。

伊東様は待って下さらなかった。

あの人の言葉を信じたのが

間違いだったんだ。

「入りましょうか。」

そういった沖田様に

私は言った。
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