浅葱の姫。
「帰りますぞ。」

爺がそう言った。

私の事なんて考えてもないくせに。

「帰りたくないっ!

私はただ自由でいたいのっ·····!」

「ここのものは縛り首だ。」

そう言った瞬間、

生きた心地がしなかった。

沖田様達は

理解が追いついていない様子。

「俺らはそいつが姫ってことは

知らなかった。

ここは責任を取って

副長の俺が腹を斬ろう。」

土方様がそう言った。
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