浅葱の姫。
新撰組は違った。

いつもみんなが周りを見ていた。

伊東様のような方も

いらっしゃったけれど

私の好きな人たちは

優しい人たちだった。

「さぁ今日も稽古ですぞ!」

また色んな大人達が

私を叱る。

大人でも子供でもない私は

一体なんなんだろう。

この地獄から逃げ出す術はない。

いっそ自害してしまおうか。
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