浅葱の姫。
「姫様!

お父上様がお呼びですぞ!」

私のお父様、

それは将軍の徳川慶喜。

「·····お久しぶりにございます。

お父様·····。」

会話を交わしたことなど

数える程しかない。

それ程までにこの人は

私に興味が無いのだ。

「3年前の婚約の話を進める。」

その一言だけを言って

行ってしまわれた。
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