浅葱の姫。

結婚なんてしたくない。

3年前はただ嫌だったけれど

今は違う。

心に決めた人がいるから。

｢·····沖田様。｣

外を眺めると何やら騒がしい。

｢爺、あれは？｣

｢～ああっ、

あれは何やら見ず知らずの

若者が暴れているだけ。

姫様が気にすることではありませぬ。｣

何年も一緒に過ごしてるから

嘘くらい見抜ける。

私にバレては不味いことなんだ。