浅葱の姫。
第六章
襖の所から声をかける。

「お父様。あさにございます。」

すぐにお返事は返ってきた。

「こんなところで何をしている?」

お父様は驚かれていた。

「お話を·····聞きに来たのです。」

「なんでも話そう。」

そう言ってくれた。

「·····お母様はどんな人でしたか?」

聞いてみたかった。

お母様は私が6つの頃に

亡くなられた。

だから私にはあまり記憶が無い。
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