浅葱の姫。
いつか·····。

今受け入れてもらわないと

いけない気がした。

斎藤様のお部屋へ行こう。

「斎藤様、あさでございます。」

「·····」

確かにお部屋にはいらっしゃるのに

お返事はなかった。

「入ってもよろしいですか?」

「どうぞ·····。」

やっとお返事が帰ってきた。

入るとそこには

背を向けた斎藤様がいらっしゃった。
< 215 / 310 >

この作品をシェア

pagetop