浅葱の姫。
夕餉を終えて

それぞれがお部屋に戻る。

「沖田様、

お話よろしいですか?」

私は勇気を出して

沖田様に声をかけた。

「えぇ。なんでしょう?」

お部屋に戻り

私は沖田様と対面に座った。

お部屋には

月明かりだけが差している。

うっすら沖田様の

お顔が見えた。
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