浅葱の姫。
「沖田様は

私のことをどう思っているのですか?

あの日の言葉は

嘘だったのですか?」

心臓がドキドキする。

「言葉·····ですか。」

沖田様は黙ってしまわれた。

迷惑なのだろうか。

この気持ちが。

でも沖田様は仰った。

私も同じ気持ちだと。

しばらくの沈黙の後、

沖田様は微笑んだ。

優しく、穏やかに。

そして切なく。
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