浅葱の姫。
「えぇ。」

私は報告した。

「永倉様!

沖田様が吐血しました!」

混乱している私を他所に

永倉様は冷静に言った。

「総司、今日はやめとけ。」

「嫌です。」

「俺と佐之で行ってくる。」

「嫌です·····!」

「いい加減にしろ!!」

永倉様が怒鳴って私は驚いた。

初めて大きい声を出していたから。
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