浅葱の姫。
「お前は体を大事にしろ!

自分を守れないやつが

ほかのやつなんて守れるか!

·····平助のことは任せろ。

必ず逃がしてみせる。」

そう言って行ってしまった。

私は慌ててお布団を準備した。

血を吐く病気って

一体なんだろう。

私は必死に考えた。

「気づいてしまいましたね。」

ぽつりとそう言われた。

「病気、隠したかったのに。」
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