浅葱の姫。
そんなこと言わないで欲しい。

私にとっての世界は

沖田様が全てなのに。

そんなことを言われたら

私はどうしたらいいんだろう。

「なんの病気なんですか?」

私は聞いた。

これは私が向き合わないと

いけないことだから。

「労咳です。」

沖田様から伝えられたことは

絶望的だった。

労咳の沖田様にはもう

未来はない·····。
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