浅葱の姫。
他の人が私を好きなわけが無い。

それに何より

私が好きなのは

沖田様だけだ。

「平助は無事でしょうか·····。」

沖田様はお話を逸らした。

だけれど私も心配だった。

どうかご無事で·····。

そして数刻後、

永倉様、原田様は

帰ってきた。

隊服を真っ赤に染めて。

「すまん·····。」
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