浅葱の姫。
「2人にしてくれるか?」

近藤様に言われ

わたしはお茶を出し

お部屋を出た。

お家の一室をお借りしてるんだ。

廊下にも

声は充分聞こえた。

「お力になれず

申し訳ありません·····!」

泣いている。

あの沖田様が。

いつも気丈に振る舞う沖田様が

近藤様の前で泣いている。
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