浅葱の姫。
今日は何があっても

離れたくない。

私は沖田様の手を握りしめた。

「今日はおやめしますか?」

おばあ様にそう言われ

私が答えようとした時、

沖田様が先にお口を開いた。

「行きます。」

私の代わりに返事をしたのだ。

「待っていてくださいね?」

「行ってらっしゃい。」

そう言って私は

お部屋を出た。
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