浅葱の姫。
寂しがり屋なのに、

1人で逝ってしまった。

私はなんて事を

したんだろう。

「いなくなら·····いで·····。」

いなくならないで。

ずっとそばにいて。

そんな言葉を私は言えなかった。

沖田様を困らせるだけと

わかっていたから。

沖田様は夜中にひっそりと

埋められた。

誰にも見つからないように。

ひっそりと·····。
< 272 / 310 >

この作品をシェア

pagetop