浅葱の姫。
沖田様はもういない。

私はこれからどうすればいいんだろう。

「いつまでいても構わないから·····。」

旦那様方からは

そう言われたけれど

そうもいかない。

だけどここを出て

一人で生きていく力も

私には無い。

結局私は新撰組のみんなに、

沖田様に甘えてたんだ。

私はこの時代、

1人での生き方を知らなかった。
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