浅葱の姫。
永倉様はずっと抱きしめて

頭を撫でてくれた。

「俺が一緒にいる。

これからは何があっても

俺が守り抜く。」

そして私が落ち着くと

永倉様はお話を初めた。

「実は総司のやつから

手紙を預かってたんだ。」

私はその手紙を知らなかった。

どうやって手紙を出したんだろう。

「きっと老婆にでも頼んだんだろ。」

永倉様は私の疑問を

見抜いて答えた。
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