浅葱の姫。
第二章
「あささん。朝ですよ。」

声がして目を開けると

沖田様のお顔が目の前にあった。

「お、おはようございます!」

慌てて起き上がった。

でも外はまだ暗かった。

「まだ暗いですよ?」

沖田様は困り顔で仰った。

「女中は朝早くから

朝餉の準備をするんです。

お願いしても宜しいですか?」

「は、はい!」

「ではまず着替えましょう。」
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