浅葱の姫。
「どうぞ

お入りになられてください。」

殿方にそう言われ私は

静かにお部屋に入った。

「ここに座っていてくださいね。」

座布団を出され私は座る。

殿方は寝ている土方と言う方に

耳に手を当て小さな声で

何かをおっしゃった。

━━ガバッ━━

慌てて起きた殿方。

そして私を鋭く睨み

口を開いた。
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