浅葱の姫。
はるえさんは

私を引き留めなかった。

新撰組屯所へ戻ってきた。

「あささん?」

そこには待ってくれていた

沖田様がいらっしゃった。

「どうしたのです!?」

慌てて駆け寄ってきた。

「その頬は!?」

まだヒリヒリしているけど

そこには痕が残っているようだ。

嘘をつく理由もない。

「はるえさんに叩かれました。」
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