腹黒脳外科医は、今日も偽りの笑みを浮かべる

 マンションに戻ると、リビングのソファに座らされる。
 ソファの上は昨夜の出来事を思い出して、なんだか落ち着かない。

 しかし、まだ22時前だと言うこともあり、先生がいつもの先生だったのは安心だった。

 先生は優しく微笑み、私に水の入ったコップを渡してくれる。

「もも? お水飲もうか」
「はい」

 水を受け取ると先生も私の横に少し距離を取って座った。
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