トメイト🍅ポテイト🍟
第二章 you達、一緒に踊らない?

tofuとまなみ①

tofuとまなみは仕事上で知り合った仲とはいえ、昔からお互いを知っているかのような親近感で話をしていた。

僕らは朝まで話し合った。

僕が高校生の頃にラジオ番組で送った投稿から昨夜クラブに来たことまでをtofuはまなみに話した。

高校生の頃の話をされると、僕は当時の記憶を思い出しなんだか照れくさくなった。

音楽の話、日常生活の話、今話題になっている話を朝まで語り合った。

全ては音楽を主軸に客観的な、時には主観的な話をした。

もしかすると、そもそも主軸すらなかったのかもしれない。

考えを押しつけるわけでもなく強要をするわけでもなく。

別れ際にtofuはこの辺りにお洒落な雑貨屋があるから時間がある時に行ってみるといいと言い我々は別れた。

開店まで3時間はあった。

街にもそんなに人はいなかった。

誰かが捨てたのであろうジャンクフードやお弁当の残りをカラスが口に咥えて飛んでいった。

どこかで時間をつぶそうかと考えたが、休みたかったので帰ることにした。

帰りの電車ではサラリーマンや学生、旅行者がいた。

一人ひとりにそれぞれの生活がある。

僕にだって僕の生活がある。

マンションに着き部屋に戻るとシャワーを浴びた。

テレビをつけると情報番組が流れていたが、それよりも寝たかった。

目が覚めたのは14時だった。

アルバイトまでは時間があった。

昨夜のクラブで長時間の間、大音量で音楽を聴いていたせいか耳鳴りが微かにあった。

よくある話だ。

ひとまずラジオでジャズを聴いた。

昨日のクラブでのことを思い出していた。

僕の勝手な考えかもしれないがジャズはいつ聴いても時間帯や気分、天気、その他のことに合わせたかのように僕を満足させてくれた。

ラジオのCMでは渋谷にある雑貨屋が紹介された。

tofuが教えてくれたお店だろう。
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