甘やかしてあげたい、傷ついたきみを。 〜真実の恋は強引で優しいハイスペックな彼との一夜の過ちからはじまった〜
第6章 きみの本心が訊きたい
〈side Natsuki〉
その週の金曜日の夕方。
「今日は早目に切り上げて『魚元』に寄って帰らないか。懇親会、ってことで」と室長。
『魚元』というのは、このビルの地下にある居酒屋。珍しい日本酒が取り揃えてあって、お刺身が美味しいと評判の人気店だった。
「すみません、先約があるので今日はパスで」
そう言ったのは橋本さん。
わたしと多田さんと島内さんは参加することになった。
「自社ブランドを立ち上げる今回のプロジェクトは、うちの会社としては前例のないものだからな。君たちが十二分に力を発揮してくれることを期待してるよ」
「その分、やりがい半端ないですよ。絶対成功させましょう、俺たちの手で」と熱く語っているのは島内さん。
「なんかあのふたり、ノリが体育会系だよな」
「そうですね」
その週の金曜日の夕方。
「今日は早目に切り上げて『魚元』に寄って帰らないか。懇親会、ってことで」と室長。
『魚元』というのは、このビルの地下にある居酒屋。珍しい日本酒が取り揃えてあって、お刺身が美味しいと評判の人気店だった。
「すみません、先約があるので今日はパスで」
そう言ったのは橋本さん。
わたしと多田さんと島内さんは参加することになった。
「自社ブランドを立ち上げる今回のプロジェクトは、うちの会社としては前例のないものだからな。君たちが十二分に力を発揮してくれることを期待してるよ」
「その分、やりがい半端ないですよ。絶対成功させましょう、俺たちの手で」と熱く語っているのは島内さん。
「なんかあのふたり、ノリが体育会系だよな」
「そうですね」