甘やかしてあげたい、傷ついたきみを。 〜真実の恋は強引で優しいハイスペックな彼との一夜の過ちからはじまった〜
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「一緒に暮らそう」
微睡んで目覚めた早朝、腕枕している手でわたしの髪をもてあそびながら、亮介さんが言った。
「もう、奈月と片時も離れていられない」
わたしは横を向き、彼の頬にキスをした。
「嬉しいです」
亮介さんは、ぱっと身を起こすとわたしを見つめた。
「本当に?」
「わたしもずっと一緒にいたいです、亮介さんと」
「奈月」
嬉しさが滲ませながら、彼はまた唇を重ねた……