甘やかしてあげたい、傷ついたきみを。 〜真実の恋は強引で優しいハイスペックな彼との一夜の過ちからはじまった〜
第2章 傷ついたきみを甘やかしたい
タクシーのついた先は芝公園にあるラグジュアリーホテルだった。
「ここのラウンジから眺める東京タワー、すごくてね。酒も料理もいけるし」
東京タワー……
よりによって、一番の思い出の場所に来ることになるなんて……
やっぱり、来たのは間違いだった。
そう思ったけど、もう遅い。
そのラウンジは最上階にあった。
間接照明の仄暗い空間のなか、テーブルに置かれたロウソクの炎がかすかに揺らめいている。
静かに流れるメロウでジャジーな音楽がよく似合っていて……
こんな店に来るのは初めてで、気後れを感じる。
一方の島内さんは慣れた様子。
この店にぴったりの大人の雰囲気を漂わせている。
わたしとひとつしか年が違わないのに。
この人、いったい今まで、何人の女性をここに連れてきたんだろう。
彼の整った横顔を盗み見ながら、そんなことを思ってしまう。
「ここのラウンジから眺める東京タワー、すごくてね。酒も料理もいけるし」
東京タワー……
よりによって、一番の思い出の場所に来ることになるなんて……
やっぱり、来たのは間違いだった。
そう思ったけど、もう遅い。
そのラウンジは最上階にあった。
間接照明の仄暗い空間のなか、テーブルに置かれたロウソクの炎がかすかに揺らめいている。
静かに流れるメロウでジャジーな音楽がよく似合っていて……
こんな店に来るのは初めてで、気後れを感じる。
一方の島内さんは慣れた様子。
この店にぴったりの大人の雰囲気を漂わせている。
わたしとひとつしか年が違わないのに。
この人、いったい今まで、何人の女性をここに連れてきたんだろう。
彼の整った横顔を盗み見ながら、そんなことを思ってしまう。