甘やかしてあげたい、傷ついたきみを。 〜真実の恋は強引で優しいハイスペックな彼との一夜の過ちからはじまった〜
あれは……4年前の入社式の日。
受付で書類を渡してくれたのが、彼女、植田奈月だった。
「おめでとうございます」
「あ、ありがとうございます」
はじめて交わした会話はそれ。
彼女が浮かべた笑顔があまりに美しくて、思わず見とれた。
うわ、どの部の人なんだ、彼女は。
けれど、残念なことに、首から下げた社員証が裏返っていて名前がわからない。
かといって、まさか入社式の受付でナンパするわけにもいかず。
その場は諦めて、俺は会場に入っていった。
だが、なんとその後の新入社員懇親会の司会が彼女だったのだ。
艶やかな黒髪をゆるやかに束ね、凛とした立ち姿でマイクを手にする奈月に、俺の目は釘付けになった。
純粋なものだけで、できているような……
取り繕ったものじゃない、生来の美しさをそなえている。
そんな彼女から目が離せなくなって、完璧に恋に堕ちた。
受付で書類を渡してくれたのが、彼女、植田奈月だった。
「おめでとうございます」
「あ、ありがとうございます」
はじめて交わした会話はそれ。
彼女が浮かべた笑顔があまりに美しくて、思わず見とれた。
うわ、どの部の人なんだ、彼女は。
けれど、残念なことに、首から下げた社員証が裏返っていて名前がわからない。
かといって、まさか入社式の受付でナンパするわけにもいかず。
その場は諦めて、俺は会場に入っていった。
だが、なんとその後の新入社員懇親会の司会が彼女だったのだ。
艶やかな黒髪をゆるやかに束ね、凛とした立ち姿でマイクを手にする奈月に、俺の目は釘付けになった。
純粋なものだけで、できているような……
取り繕ったものじゃない、生来の美しさをそなえている。
そんな彼女から目が離せなくなって、完璧に恋に堕ちた。