甘やかしてあげたい、傷ついたきみを。 〜真実の恋は強引で優しいハイスペックな彼との一夜の過ちからはじまった〜
「でも、高校でも大学でも運動部のマネージャー経験なんてないし」
「そんな難しく考えなくてもいいって。亜衣がいるんだし。彼女の言う通りに動けばいいだけだから」

 ちなみに亜衣ちゃんは孝之の彼女。
 高校のころからサッカー部のマネージャーだったのでマネ歴は長い。

 弱小、とはいえメンバーは15人ほどいる。
 いくらベテランの亜衣ちゃんでも、ひとりでは大変だろう。

「わかった。じゃあ、とりあえず今度、見学しに行くよ」
「やった! さすがはお姉様。お優しい」
 といいながら、わたしの後ろに回って肩を揉んでくる。

「くすぐったいよ、もう」
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