甘やかしてあげたい、傷ついたきみを。 〜真実の恋は強引で優しいハイスペックな彼との一夜の過ちからはじまった〜
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結局、島内さんのお友達が経営しているスポーツバーに来たのはわたしたちふたりと、孝之と亜衣ちゃんだけだった。
他のメンバーは、明日の仕事を気にして帰っていった。
歌舞伎町の外れの雑居ビルの3階で、カウンターとテーブルが2セット。
それほど大きな店ではない。
壁に取り付けてある巨大な薄型テレビが印象的。
スポーツの大きなイベントがあるときは、そこに映してみんなで応援するらしい。
「すてきなお店ですね」
亜衣ちゃんが早速、栗原さんに話しかけた。
彼女も孝之同様、物怖じしないタイプ。
体を動かすのが好きな、サバサバした子だ。
「ありがとう」