黒曜の戦場


ちょっとサラッと爆弾が二つほど投下されたような気がするんですけれども。



「いとこ……?」

「うん」

「……住んでるって……倉庫に?」

「いま、家出中」



………………未夜くんて家出中なの!!???!?

なう!?家出なうなの!!?



「え、え!?」



ベルギーズたちももちろん知っていたようで、孫を見守るおばあちゃんたちのような瞳で未夜くんを見守っている。

えぇ、視線が優しいぃ……。



「お家の人は……ここにいること知ってる、んだよね……??」

「雨林が未夜の家行ってきたらしいから、その辺は大丈夫なんじゃないかな」



あれ、意外と雨林さん、面倒見がいいフラグ……??

私の中での雨林さんと、未夜くんに対しての雨林さんにズレがあって、琥珀ちゃんは頭をひねる。

〆切前で気が立っているだけ……??



「そもそも未夜は正式には黒曜の人間じゃないんだけど」

「そうなの?」

「雨林が一時的に連れて来てるって扱いだから」



どうやら未夜くんは、ここの人達の仲間という訳ではなかったようで…………でもめちゃくちゃカッターの扱いは上手いよね??



「ちなみに琥珀ちゃんの扱いとやらは……?」

「うん?黒曜の女神さんだね」

「……」

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