黒曜の戦場
その時、ツンツンと背後から肩をつつかれたので、ビックゥ!!と肩を跳ねさせて後ろを振り向く。
そこにはいおりさんの部屋から戻ってきただろう咲くんが、首を傾げていた。
「未夜、PvPしてる?」
「……???」
ごめん、何言ってるのか全然わからない。
くるりとこちらに回ってきた咲くんは、私の隣に座る。
ハッ!!未夜くんと咲くんに囲まれて、これははーれむ?逆はー?というものなのでは……!!
隣でまたチュチュチュチュという銃声音が響いているけれど。
逆ハーなのに雰囲気が欠片も出ないの不思議すぎない??
未夜くんはめっちゃ激しい戦いを繰り広げている様子。
「PvPは、プレイヤー同士が戦ってるってこと。オンラインで対戦してるとすぐには止められないから」
「未夜くん今オンラインゲームしてるってことです?」
「そう、さっき琥珀ちゃんと話してた時にはもう入ってたみたいで。終わるまでもうちょっと待っててね」
グロいか?といわれると、プレイヤーが打たれてもちょっと倒れるくらいなので思ったよりはグロさはそこまでなく。
銃を使っているからか、キャラクター同士が遠い位置で撃ち合っているのもあって、細かい描写は見えていない。